売主側と買主側の間に不動産会社が1社だけ入って仲介を行うことを不動産業界では両手取引と呼んでいます。 特に疑問を感じない方も多いと思いますが、売主、買主双方の仲介をする事は利益相反行為にあたるため、アメリカなどの海外では基本的に行わない取引形態になります。 裁判で弁護士と検事双方を兼ねている状態を想像していただければ、両手取引について違和感を感じられると思います。
両手取引の場合、仲介会社の得る仲介手数料は売り買いどちらも発生するので、片手取引の2倍になります。その為、仲介会社としては出来る限り両手取引をしたいのが本心です。 また、仲介会社の担当者も毎月高いノルマを課せられているため、できるだけ両手取引を行いたいと考えています。
両手取引を目指した売却活動は不動産仲介業界の常識であり、悪しき慣習だと言えると思います。